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GW真只中!ゴールデンな思い出作りをしようと2人で相談し、ちょっとムリしようということになりました。ムリなことにチャレンジすると成功した時の感動はすごいもの!最近はツイスト&シェイプ以外の運動は全くしていなかったので、体力勝負のムリなことにチャレンジするのが良いのではということになり、大阪市内からクボの実家のある奈良まで自転車(ママチャリ)で行くことにしました。
無理なことに挑戦するためには十分な準備が必要!ということで愛用している大阪24区ポケット地図
(photo01)を3年ぶりに新調し、コースを決定。いろいろ観光したり休憩したりしながら行くので、片道4時間くらいかかりそう!でももうすでにお昼の3時。往復するには遅いかなと思ったのですが、どうしても今すぐ行きたい気分に負けてしまい、見切り発車でゴー!
大阪市内はGWであっても商売人の町だけあってトラックなども多くかなり混雑しており、なかなか進みません!旅の安全を祈願する為、四天王寺(photo02)の門に付いてある船の舵みたいな「転法輪(photo03)」というもの(それを1回手で廻すとお経を1回詠んだことと同じ御利益があるという)を廻しに行きました。廻せば廻すほど良いはずと、躍起になって廻しました。
最短距離である国道をずっと走ってきましたが、排気ガスを吸い過ぎてちょっと気分が悪くなってきたので近くを流れる大和川にサイクリングロードがあるのが見えて、そこを走ることにしました。安全で空気もキレイ!実に快適!あっと言う間に奈良県内に入っていました。サイクリングロードが終わり、国道に戻ってみると、なんともう歩道がない道になっていて、車(トラックばかり)が猛スピードで走っている超コワイ道に!これはイカン!ということで、山道へと入っていくことにしました。
ですが、持っている地図は「大阪24区」。・・・シマッタ!ということはここからの地図はもちろん載ってナイ!すべて勘に頼るしかありません。重量制限があるような細い橋を渡り、昼間にも関わらず木が茂っているため妙に暗い道(モチロン人間はひとりも歩いて無い!)を進んでいくと、久しぶりに建物を発見!少々心細かったのもあり、その建物に急いで近付いていってみると「亀の瀬地すべり館」とかなんかそんな名前の館でした!このあたりはそんなに地すべるのか?!!!!とさらに心細くなり、さらにスピードアップしたいところですが、自転車から降りて押さなければならないくらいの急坂!登りきったころにはすっかり夕方!ようやく下り坂になったのですが、今度はブレーキもほとんど効かないくらいの急勾配。絶叫マシーンでも絶叫しない私ですが、腹の底からのシャウトでロックンロールしました。
なんとか無事坂を下りきると遠くに民家が見えた時には2人で大喜び!飲まず食わずで3時間。自動販売機で買ったアクエリアスが最高にうまかったです。
実家に着いた時はすでに夜の7時。あの暗い道を戻る勇気も元気もなく、その日は文明の力を借り、電車で帰りました・・・。行きは4時間、帰りは30分。ビバ文明。
そして今日!!!自転車を大阪に連れて帰る為、再挑戦!前回の反省から奈良県内のコースもインターネットの地図で十分に調査し、前日以上の最短コースを発見! それは奈良と大阪の間にある山の頂上へのハイキングコースからちょっと横にそれる細道で、しかも地図上では点線扱い。サイトによっては、途中で行き止まりになっている地図もあるくらいのお宝コース。 これならあっという間に帰れるはず!前回より早めの14時には実家を出発。ハイキングコースとはいえ、舗装もされていて自転車でもスイスイいけるくらいの道。この調子でいくと地図上で点線だった道もきっと細いけれどもちゃんとした道なんだろうと安心しながら進んでいきました。
地図上での分岐点の場所にようやく到着したものの、それらしい道は何度往復しても見つからない!ふと足下をみると小さい20センチくらいの石があり、それは昔の旅人用の道しるべらしく「右大阪さかい」と刻まれていました。でも道なんか無いんですけど・・・。目を細めてその方向を見ると、なんとなく草が少しだけ両側に倒れていることに気付き、 ひょっとしてこれが点線なのか?疑わしいけれどここしか無い!と思いきって、およそ自転車なんかは入れそうもない恐ろしく木が生い茂った山中へママチャリを押すことも出来ず(車輪が廻らない!)ほとんどかかえながら、突き進みました。(photo04)
点線らしい山道は何本にも分かれており、どれが正解の点線道なのかさっぱり分からなくなってしまい、何本も大木が倒れていてその度にママチャリを2人で肩の高さまで持ち上げて神輿のように運んだりしながら 進んでいると、完全に道らしいものは無くなり、1メートル離れたらお互いの姿が見えなくなるくらいの山深い森にママチャリをかかえて途方に暮れてしまいました(photo05)。
完全に遭難したことに気付き、自転車をそこに捨てることにして、自分達だけで辿り着いた沢を下っていきましたが、とてもスニーカーでは降りれないくらいの崖になってしまい、自転車の場所まで引き返すことに。自転車を捨てたところにある2メートルほどの崖を草にしがみつきながら登り、道も全く無い笹林を進むと
・・・なんということでしょう!3時間振りの舗装した道路が見えているではありませんか!
砂漠でオアシスを見つけたような雄叫びをあげ、「道があったぞー!!!」と2人で飛び上がってしまいました。
そうなってくるとさきほど捨てた自転車が急に惜しくなってしまい、取りに帰りました。崖を何度も滑り落ちながら自転車2台を道路まで運び、一息つくと、お互い擦り傷だらけで手からは流血、頭には笹がモッサリ乗ってました。遭難気分だったので、無我夢中で初めて見つけた機械工場にたいした説明もせずに勝手に入っていてしまい、手を洗わせてもらいました。後で考えると、どう思われていたのでしょうか・・。
家についたのが夜の9時。最短コースのはずが、前回の倍ちかくかかってしまいました。怖く無い道を選んだつもりが、遭難寸前、やはりムリは禁物です。
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